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 NPO法人うれし葉は、2012年12月25日に発足してから会員の皆様や多くの方々に支えられながら、今年で5年目を迎えることができました。私事ではございますが、恩師である城座先生に札幌国際大学へお招きいただき、園芸療法の専門家として今年で10年の節目を迎えました。当時は、園芸療法という言葉すら聞いたことがないという世の中でありました。ただ、【植物の命・植物の力】が園芸療法という名で世の中に浸透していくであろうことは、直感的に感じたのを覚えております。

 

 日本園芸療法学会も今年で9年目を迎えます。昨年度は、学会発足初の人間植物関係学会との合同開催であり、植物と人間との関係性を追求した、いわゆる、園芸療法の原点回帰の大会でありました。園芸療法とは?という議論は、学会発足以前から多くの場で議論されておりますが、未だ明確な定義付けはされておりません。ただ、最も重要な事は【園芸療法は植物を介して人と関わる事】であるという事を決して忘れてはいけないと思います。

 

 NPO法人うれし葉は、若者が園芸療法で生活できる事を目指し施設の開拓、町内会での活動、そして、園芸療法士の人材育成に力を入れてきました。しかし、世の中が求める園芸を介した興味・関心とのズレを数年前から感じるようになりました。医療や福祉の現場で活躍できる園芸療法士の存在も勿論大切ですが、それ以外にも、園芸療法的なアプローチがあるように感じました。現場で報酬をいただく人材を育成する為に、ボランティアでの園芸療法活動は極力避けるよう指導してきましたが、これからはどちらの考えも持ちながら園芸療法を普及させ、北海道に根付かせることが一番の課題であると考えます。

 

 そこで、今後NPO法人うれし葉としては、「北海道での園芸療法の核となる団体を目指し普及活動に力を入れます!」具体的には、園芸療法で実績のある方を講師としてお招きする講演会を開催し、園芸療法の輪を広げ普及に繋げます。そして、会員同士が交流できる場や機会の提供をしていきます。その後、その輪が大きく広がっていき、北海道内でのネットワークも築くことができれば幸いですが、新しい船出としては、まず、確実にできる事を行う2017年度にしていきます。

 

 このようなことを展望しながら次なるミッションにむけて理事ともども精進いたしますので、今後ともご協力のほど宜しくお願いいたします。

             特定非営利活動法人うれし葉 代表理事 吉崎 俊一郎

代表理事ご挨拶

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